しょうする

しょうする
I
しょうする【抄する・鈔する】
(1)書き写す。 また, 抜き書きする。
(2)あちこちから抜き出したものを集めて本を作る。

「延喜の御時に古今~・せられしをり/大鏡(昔物語)」

(3)抜き出して注をつける。

「本がなさに索隠本で~・するぞ/史記抄 13」

(4)紙を漉(ス)く。
II
しょうする【消する・銷する】
(1)消える。 なくなる。

「我の従順は貧乏と共に~・す可し/文明論之概略(諭吉)」

(2)時を過ごす。 暮らす。

「道後の温泉に浴して半月の閑を~・するなど/思出の記(蘆花)」

III
しょうする【称する】
(1)名付けて呼ぶ。 名乗る。

「第一指を拇指(ボシ)と~・する」

(2)自分の名や身分を, …だと言う。 名乗る。

「道真の後裔と~・する人物」

(3)実際はそうではないのに, …であると言う。 いつわる。

「視察と~・して遊びに行く」「病気と~・して欠席する」

IV
しょうする【証する】
〔「しょうずる」とも〕
(1)事柄が事実である, 真実であると, よりどころをあげて示す。 証明する。

「地球の円いことを~・する」

(2)請け合う。 保証する。

「本学の学生であることを~・する」

(3)明らかに知って疑いがない。 悟る。

「一切の種智を~・じ/沙石 2」

(4)〔仏〕 修行によって悟りを得るなどの成果を明らかにする。 真理をはっきりと実現する。
V
しょうする【誦する】
詩文・経文などを暗記して, 声を出してよむ。 暗誦する。

「『如何(イカニ)なりけむ影もなく』と中音に~・する/片恋(四迷)」

VI
しょうする【賞する】
(1)ほめたたえる。

「成績優秀につき, これを~・する」

(2)めでる。

「桜花を~・する」「美を~・する」

VII
しょうする【頌する】
功績や徳を, 文章や言葉にしてほめる。 すばらしさをたたえる。

「我心の中には姫が徳を~・する念満ちたり/即興詩人(鴎外)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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